● PMTCってなあに?
P | :プロフェッショナル | → 専門家(歯科衛生士)が |
M | :メカニカル | → 特別な器具を使って |
T | :トゥース | → 歯を |
C | :クリーニング | → きれいにする |
という事です。
● どうしてPMTCをした方がよいのでしょう?
それは、むし歯・歯周病の予防、進行の抑制に極めて有効だからです。
それに口の中がきれいだと気持ちも良いですよね!
● では、どのようにするのでしょうか?
「特別な器具を使ってきれいにする」と言っても、何をきれいにするのでしょうか? もちろん歯もきれいにするのですが、大切なのは、歯についたバイオフィルム(粉々にした最近の膜)を特別な器具を使用して取り除くことです。
● PMTCのステップ
1. |
歯を赤く染めて汚れているところを確認します。 (症例によっては、省略することもあります。) |
2. | 超音波ブラシで歯面を清掃します。 |
3. | フッ素入り研磨ペーストで歯面を清掃研磨します。 |
4. | 1~3の後、きれいになったことを確認します。 |
5. | 症例によっては、歯面用サンドブラストを使用して、汚れを取ります。 |
※ | お口の中の状況に応じてステップの内容は変わる事があります。 |
私たちは、鼻で息を吸ったり吐いたりしています。鼻や扁桃腺に炎症や障害があるとき、鼻の代わりに口で呼吸をします。健康で正常な人は、鼻で呼吸をするのが普通です。
しかし、鼻の機能が正常にもかかわらず、口で呼吸する習慣がついてしまった人がいらっしゃいます。近年そういう人が増えてきているそうです。いろいろな原因が考えられますが、約15年ほど前に流行った、うつぶせ寝もその一つと言われています。
では、口呼吸になるとどのような悪影響が出てくるのでしょうか。歯科関連では、
○ 歯茎が乾いて赤く腫れます。
○ 歯茎から出血しやすくなります。
○ 虫歯になりやすくなります。
○ 歯周炎になります。
○ 口臭がひどくなります。
最近歯科でも次のようなことが口呼吸が原因で起こると考えられるようになってきました。
○ アトピー
○ 喘息
○ インフルエンザや風邪にかかりやすい。
○ 皮膚炎になりやすい。
○ 猫背になる。
また、美容の面からも、口呼吸が原因で次のような状態になると言われています。
○ 口角が下がる。
○ だらしない唇になる。
○ あごの所(オトガイ部)にしわができる。
○ ジミが増える。
○ お肌が乾燥する。
これらの症状や状態は、口呼吸をなおして正常な鼻呼吸にしてあげることで、ずいぶん改善されるようです。
筋機能療法は、歯科でも比較的新しい分野ですが、それでも約半世紀前から体系化されています。始めは歯科矯正の分野から発展しましたが、最近は寝たきり老人や、認知症の患者様に応用されています。特に誤嚥性肺炎の予防に大変活躍しています。口呼吸の改善は、昔から歯科の分野では言われていましたが、最近上に書いたような理由からお医者様からもよく言われるようになって来ました。
口蓋扁挑の肥大が認められた場合には、耳鼻咽喉科の診察を受けて下さい。
口呼吸は訓練すれば鼻呼吸になります。
意識付け(口を閉じていることに気をつけましょう)
1. 紙絆創膏を貼ってみよう。
慣れるまで就寝時は特に有効です。
2. タックシールを貼ってみよう。
普段お家にいるときは便利です。慣れてきたらタックシールに変えてください。会話も比較的自由にできます。
口輪筋のトレーニング(口の周りの筋肉を鍛えましょう)
① 大きめのボタンで図の様な簡単な装置を作ってください。
② 上唇と下唇のあいだにはさんで見ましょう。
③ 唇と前歯のあいだにボタンをはさんで錘をぶら下げてみましょう。
錘になるものは、こぼれない容器に入れた水がよいでしょう。
錘をだんだん重くしていってください。
最後に「お口の体操」を少なくとも1サイクル毎日続けましょう。
口輪筋だけでなく、顔の表情筋や、下の筋肉、首の筋肉もストレッチして、リフレッシュしましょう。