5月19日(金)~21日(日)東京の新高輪プリンスホテルで開催されたインプラントのシンポジウムに出席した。
ここ数年、歯科におけるインプラント治療の進歩は目覚しいものがある。
最近まで、顎の骨の中に人工の歯を植えることはかなり難しく適応症もごく1部に限られていた。しかし最近、骨を造成する手術等が開発され、インプラントの適応範囲が急速に拡大し、手術の成功率も95%を超え、術後の予知性も向上している。
さらに、患者様のQOLも高まり、情報のグローバル化により、我々歯科医師に対する要求もより高度になってきた。私も臨床家として、この時代の要求に常に着いていかなければならないと思っている。
Nobel Biocare社は、約半世紀前にインプラントのオッセオインテグレートと言う概念を発見し証明した。デンタルインプラントの老舗である。
この度シンポジウムに参加してインプラント手術のプロシージャー自体はすでにマニュアル化され、適応症であれば安全確実に成功する治療法であることが確信できた。
これからは、入れ歯に変わる口腔リハビリテーションとしてますます市民権を得ていくものと思われる。
歯科インプラントの普及率は、北欧が最も高くついで中央ヨーロッパ、アメリカと続き、日本となる。意外だったのは、日本の普及率がイギリスより高かったことだ。
アメリカとの2元中継によるライブオペや、視覚聴覚に訴える演出は、行き過ぎのような感じもしたが、アメリカ的マーケティングも参考になった。
土曜日の夜には、懇親パーティーが催され杏里のプチコンサートがあった。福井出身の、松原正樹がギターを弾いていた。